【事業復活支援金】PDFへの署名・マーカー付け(無料の方法)

社会制度系コラム
「事業復活支援金」の申請においては、署名された「宣誓・同意書(PDF)」が必要です。また、基準月の売上に係る通帳等の入金データ(1取引分)に「マーカー付け」をするよう推奨されています。この種のデジタルデータへの加工を無料で行なう方法をご紹介します。
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1.「宣誓・同意書(PDF)」に署名しデータ保存する方法(無料)

PDF,デジタル署名,無料 画像出典:事業復活支援金事務局ホームページ

事業復活支援金の申請においては、ご存知の通り「宣誓・同意書(PDF)」へ署名し、それを提出するという流れになっています。ただ、デジタルデータの処理に慣れておられない方の場合、「そもそもPDFに署名できない…」というケースもあると思います。無理に挑むと、PDF加工アプリなどへの登録利用料などの画面が出てきてしまします。

これについて、無料で行なう方法はいくつかあると思いますが、おそらく最も手っ取り早いのが「EサインPDF」というオンラインアプリを利用するものです。

オンライン上で署名したいPDFを自分のPCからアップロードすると、それに署名という形で加工でき保存できます(無料にて可能です)。デジタル処理用のペン(デジタルペンシルやタッチペンなど)を持っていない場合でも、大きくアップされた画面上で文字を描けますので、注意深くマウスを動かせば、マウスであってもそれなりのレベルで署名可能です(紙媒体への自筆とは比べられないものの、本人の署名として承認は通るだろうレベルに仕上げられます)。

特に「事業復活支援金」のように経済的に困っているときに、PDF加工アプリ使用料のような形で追加で経費が発生してしまうなど本末転倒です。ぜひ、無料のオンラインアプリ「EサインPDF」にて、スムーズにデータ保存しオンライン申請へと繋げていただければと思います。

もちろん、PDFを印刷し現物の紙に自筆で署名し、それを写真で取るという形でも可能です。ただ、注意事項として「しっかりと文字が全て確認できるデータ」を送信するよう予め注意喚起されています。そして、このPDFは実に字が小さくて厄介です。こうなると、写メってデータ化した場合、全体をブレなく漏れなくしっかりとデータ化できているか…という点でややリスクが残ります。
次のようなケースもあるようなので、やはり確認者から見る「文字サイズ」「見切れ」「ボヤケ」などで問題の生じない生のPDFデータにオンライン署名して保存する方が安全でしょう。

関連情報(署名日に元号を使うなら、令和と書くのを忘れずに!)

署名した日付の署名日については、西暦でも元号でも良いみたいですが、元号気分で「令和」と書かずに「4年2月〇日」などのようにしてしまった場合は、不備として修正を求められるようです。

元号で行くならちゃんと「令和4年2月〇日」と書いてください…ってことみたいですね。これについては、確かに追加継続とかで令和5年にこの制度がまだ続いている可能性もありますので、妥当な指摘と言えば妥当です。ただ、初めから「令和  年  月  日」というフォーマットになっていれば済んだ話なんですが…とも思いますね。

ということで、「日本の元号」と「確定申告書の年度」云々については、やはり何かとミスに繋がりやすい落とし穴になっています。署名、及び日付記入の際には落ち着いて注意深く行きましょう。

2.入出金データ(PDF)にマーカーを付ける方法(無料)

PDFデータへのマーカー付け,入金履歴へのマーカー 画像出典:事業復活支援金事務局ホームページ

事業復活支援金の申請では、注意事項として「基準月の売上に係る通帳等の入金データ(1取引分)」を明示的にわかりやすくマーカー付けするように案内されています。該当する「請求書等の請求額箇所」についても同様です。これは申請上の義務ではないかもしれませんが、「注意事項として予め案内されている内容(基準月の売上に係る通帳等に関する不備」なので、スムーズな給付を狙うならこの通りに整えておくべきと言えるでしょう。

ただ、インターネット銀行を事業性のメインバンクにしているケースでは、該当月の入出金データをなんとか取得できても、それにマーカー付けしてデジタルデータとして保存するというのは少々厄介になるだろうと思います。

たとえば、インターネット銀行として有名な「楽天銀行」などであれば、過去の入出金データも申請すれば翌日にはPDFを取得できます。ただ、これはPDFデータなのでそこにマーカー付けするには普通だと有料のPDF加工アプリを使わないといけません。このような場合も、無料で処理したいのが中小零細企業の事務処理心情だと思います。

ということで、無料で入金履歴(画像)にマーカー付けして、デジタルで保存する方法についてご紹介します。

1)「入出金データ(PDF)」→「画像データ」に変換

まず「JPGなどの画像データ」として入出金履歴(データ)を取得してください。PDFでしか入出金データが取得できなかった場合は、「PDFデータ」→「画像データ」への変換アプリを使います。

たとえばですが、「Renee PDF Aide」といったアプリを使い、とりあえず「画像データ」としての入出金履歴データを確保してしまいましょう。

「実物の通帳」で申請される場合は、その通帳に物理的にマーカーで色付けしてそれを写メればそれで済む話だと思います。ただ、実物通帳に手を加えたくないという人もおられるかもしれません。この場合についても、該当入金部分を写メって画像(JPG、PNG)で保存し、以下同じように進んでいくと良いでしょう。

2)マーカー希望箇所に「長方形オブジェクト(黄色など)」を追加

画像データ(JPG、PNG)としての入出金履歴が確保できた後は、「画像加工アプリ」を使います。ここでも色々なものがあると思いますが、筆者が愛用している無料の画像加工アプリ「PhotoScape」をご紹介します。こちらであれば、簡単に透過性のある色付きボックス(長方形など)を追加できます。

透過した色付きの長方形(オブジェクト)の追加

ということで、「PhotoScape」で1)で確保した入金履歴の画像データ(JPG、PNG)をPC上で開き、上記のように「色付きの四角いボックス」を後ろが透けるような不透明度(かなり左寄り)で重ね合わせます。

こうすれば、外見上はマーカー付けされているように見えます(アプリ内での画像編集作業になります)。黄色いマーカーが一番わかりやすいと思いますので黄色を選んでいますが、好みなのでピンクでも何でも構いません。

不透明度を左側に絞り、作成した長方形の透けた色付けオブジェクトを指示があるように「基準月の売上に係る通帳等の入金データ(1取引分)」の一箇所に重ねればそれらしくなる…というわけですね。

色付きオブジェクトでマーカー風加工をしたもの ※こちらは「楽天銀行」の入出金明細に透過した色付きボックスを重ね合わせた状態の画像です。

これで色付けされた入金履歴の画像データ(JPG,PNGなど)ができあがりです。ガチガチの個人情報なのでここではほとんどをモザイク加工したものしか見せられませんが、色付きオブジェクトでも透過してやれば数値や文字面を確認可能だとわかると思います。実際に提出する際はもちろんモザイク加工などはなしで、しっかりと全て見えるものをご提出ください。

3)「画像データ」→「PDF」への再変換で完了

申請データとしては、2)のままの画像データ(JPGなど)でも受け付けてもらえます。ただ、他の書類でe-taxデータとしての確定申告書などはPDFが主体なので、出来上がった「マーカー付け入出金履歴画像」もPDFで揃えておくとよりキレイに整うかと思います。

ということで、キレイに整えておきたい人は「画像データ」→「PDF」の再変換をしておいてください。1)でご紹介したアプリ「Renee PDF Aide」は画像からPDFの逆変換も可能ですので、このようなもので処理すると良いでしょう。

徹底的に準備して、不備ループを回避しよう♪

当コラムでは「事業復活支援金」の申請に関わる「PDFデータ」へのデジタル加工(署名処理、マーカーによる色付けの代替方法)についてご紹介いたしました。マーカー付けについては、実際にマーカーでマークしているわけではありませんが、「無料で処理するならこの方法が良いのでは?」と思い記事にしてみました。

極力無駄な経費は抑えつつ、最大限の給付額を受給するのが事業復活の要ですので、当記事がその一助になればと思っています。最後までご覧いただきありがとうございました。

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