マイナポイント付与の概要
「マイナポイントの第二弾」では、金融機関の紐づけで7,500円分のポイント、健康保険証の利用申請で7,500円分のポイント、合計15,000円分のポイントが付与される仕組みです。
「マイナポイント第一弾」の時のように、たとえば電子マネーで20,000円分チャージしたら25%分の5,000円が付与されるような、「利用金額に応じたF後付けの付与」ではなく、ただ「金融機関の紐づけ」と「保険証利用申請」を「マイナポータル」というwebサイトにて行うだけで上記15,000円分が指定の決済サービスに自動付与されるものとなっています。
第二弾マイナポイントは、2022年6月30日から受け付け開始!
この第二弾のマイナポイントの受付は2022年6月30日(木)に始まりました。筆者は初日の6月30日(木)に「nanaco」でポイント付与申請を行い、2022年7月2日(土)には15,000円分のポイントが付与されていることを確認しました。
実際にマイナポイントの申請後、わずか2日で15,000円が付与されたわけですが、この付与日はマイナポイント受取先をどれにするかで変わってきます(nanacoは比較的早いということになります)。
筆者のように既に第一弾のポイントを受け取っている場合でも、上記2つの登録(銀行の紐づけと保険証利用申請)で、15,000円分のポイントがもらえるので申請しないと損だと感じます。特に物価高で社会全体が苦しい局面に直面していますので、もらえるものはもらっておいた方が良いでしょう。
マイナポイントの受け取り先「決済サービス」の種類(概要)
マイナポイントの受け取り先として設定できる「キャッシュレス決済サービス」は種類が実に豊富です。有名どころのクレジットカードなども含まれているため、利用者の環境次第では「nanaco(ナナコ)」よりも良いものが見つかるかもしれません。
特に筆者は「nanaco」に並々ならぬ思いがあるわけでもないので、とりあえずどのようなものが選べるかもざっと確認しておくと良いでしょう。画面キャプチャーでご紹介しておきます。
マイナポイントで還元可能な「電子マネー」
画像の中で2段目に「nanaco(ナナコ)」を確認できると思います。こういった「電子マネー」に該当するキャッシュレス決済サービス以外にも、以下のように「プリペイドカード」、「QRコード」、「クレジットカード」、「デビットカード」などもあり、好きなものを選べるようになっています。
マイナポイントで還元可能な「プリペイドカード」
マイナポイントで還元可能な「QRコード」
この「QRコード決済」グループの中で、「PayPay」はかなり利便性の高いものだと感じます。筆者は自分のマイナポイントを「nanaco」で受けましたが、家族分のマイナポイント申請時には「PayPay」なども選んでいます。
マイナポイントで還元可能な「クレジットカードやデビットカード」
nanaco(ナナコ)の概要と推し理由
「nanaco」は、事前チャージを前提とした電子マネーです。基本的に「nanacoカード」や「モバイルnanaco」に現金チャージした分をレジの支払いなどで利用します。ただし、nanacoにクレジットカードを紐付けておけば、クレジットチャージが可能となり、実質的に「後払い」のようにすることも可能です。
また、nanacoで200円使うごとに1 nanacoポイントがもらえ、「1 nanacoポイント=1円」として利用できます。これは「セブンイレブン等で支払うことが確定しているものについてはnanacoを経由して払う方がお得になる」ということです。
nanacoの取得手段はいくつかありますので、これから「nanaco」を使い始めようと思っている方はこちらの記事もご参照ください。
1)nanacoは請求書払いが可能(税金も払える)
あまり一般には知られていないかもしれませんが、実は「nanaco」は各種請求書や住民税などの納付書(払込票)の支払いにも対応しています。請求書などをセブンイレブンのレジに持って行き、「nanacoで払いたい」と伝えれば請求分をnanacoで決済することができます。
ただし、税金払いについてはnanacoポイントは付きませんので、この点はご理解ください。
既にご紹介したように、マイナポイントが受けられる「決済サービス(95種類)」の中には、株式会社セブン・カードサービスの「nanaco」もあるため、マイナポイントの申請で「nanaco」を受取先にして申請すれば、付与されたマイナポイントで税金を払うようなことも可能になります!
2)nanacoなら、マイナポイントの付与早い(2~3日後)
nanacoでマイナポイントの受取申請をすると、マイナポイント第二弾分(15,000円)は申請から2~3日後に指定nanacoに自動チャージされます(公金受取口座の登録を終えていない場合は7,500円分までしか付与されませんので、忘れずに公金受取口座の登録も済ませておいてください)。
別の「キャッシュレス決済サービス」を選んだ場合、ものによってはマイナポイント付与までに1ヶ月程度要することもあるので、比較するとかなり早いと言えます。
マイナポイントnanacoで取得のまとめ(手続きフロー)
では、ポイント付与までの道のりと、nanacoでの支払い方法について見ていきましょう。特に初めてマイナポイントを「nanaco」で受け取って利用する際には「センター預かり分」を変換する必要があります。このあたり、初回は混乱するかもしれませんのでご確認ください。
マイナポイント取得から支払いまで
マイナポイント新規取得の方
マイナンバーカードを新規で取得される方はこちらに沿ってお手続きくさい。ちなみに、マイナンバーカードをを持ってはいるものの、第一弾のマイナポイントを受け取らずじまいだった方はまだ第一弾の5,000ポイントも申請可能です。同様に以下の「step.2」から申請なさると良いでしょう(中途半端に何円分か残っている場合も同じです)。
- STEP1管轄の市役所(もしくはWeb)で「マイナンバーカード」を申請し取得するマイナンバーカードを受け取るまでには申請手続きから最短でも1ヶ月程度は必要です。10年間使用することになる写真(縦4.5cm×横3.5cm)も必要ですので、早めに手続きをしましょう。マイナンバーカードの申請書IDを把握できている方はオンライン申請サイトから新規取得手続きを行うこともできます。
- STEP2マイナポータルにログインして決済サービスを選択するマイナポイントが受け取れる決済サービス(電子マネーやクレジットカードなど)は100種類弱ございます。当記事では税金の支払いに対応できる「nanaco」をおススメしているので、ここではマイナポイント還元の決済サービスとして、セブンイレブンの「nanaco」を指定します。マイナポータルはこちらです。
- STEP3nanacoに現金チャージセブンイレブンのATMやレジにてnanacoに現金チャージをします。第一弾マイナポイントの最大5,000円分のポイントを得るためには20,000円をチャージすれば良いです。これで25%バックなので25,000円になります(ただし、5,000ポイントの付与は2~3日後の話なので少しばかり待ちましょう)。
nanaco公式の会員メニューにログインすれば現在のチャージ残高がわかるので、ポイントが付与されれば確認できます。
※続いて、第二弾のマイナポイント取得の手続きに移ります。第一弾のマイナポイントを取得済の方の案内に沿って手続きしてください。
マイナポイント第一弾を取得済みの方
既にマイナンバーカードをお持ちで、第一弾のマイナポイント5,000円分もしっかり回収済みという方は以下の流れでお進みください。第一弾の時と違い、チャージなどは必要ありませんのでわかりやすいと思います。- STEP1マイナポータルにログインして第二弾の手続きをするマイナポイントの第二弾は2項目あり、それぞれ7,500円分のマイナポイントが受け取れます。こちらは、現金のチャージやクレカの使用などのアクションは必要なく、申請手続きをすれば自動的に指定した決済サービスに付与されるものです。マイナポータルはこちらです。
①マイナ保険証の利用申請…マイナンバーカードを保険証として利用できるようになるための申請です。これを申し込めば7,500円分のポイントが指定の決済サービスに自動的に付与されます。
②金融機関の口座情報の登録…自分名義の任意の銀行口座を一つマイナンバーカードに紐づけるものです。財産把握に不安のある方は、新しい銀行口座を作って登録すると良いでしょう。こちらも7,500円分のポイントが指定決済サービスに自動付与されます。 - STEP2マイナポイント受け取りの決済サービスを選択上記手続きに付随して、マイナポータルにおいて、マイナポイントの受取決済サービスを「nanaco」で指定します。もちろん、nanacoでなくても構いませんが、税金等の支払いに利用したいなら「nanaco」一択です。
- STEP3nanaco公式の会員メニューでポイント付与を確認nanacoではポイント付与迄の期間が非常に短く、マイナポイントのサイトでの手続き後、2~3日でポイントが付与されます。上記2点の手続きを済ませた場合、2~3日後に7,500円×2つ分の15,000円が「nanaco」の「センターお預かり分」として反映されます。
nanaco公式の会員メニューにログインすれば現在のチャージ残高がわかります。申請からポイント付与される2~3日後の段階では、まず「センターお預かり分」としてポイントが反映されているはずです。 この段階では、nanaco残高にある使えるお金ではないので、セブンイレブンのレジやATMにて操作する必要があります。 - STEP4セブンイレブンのレジかATMで使える電子マネーに変えてから支払うnanaco公式の会員メニューで「センターお預かり分」としてポイント残高が確認されたら、セブンイレブンのレジかATMで「残高照会」しましょう。残高照会をするとセンターお預かり分は「nanacoのポイント残高」になります。そしてこのポイント残高を交換チャージすると、実際に使えるnanaco電子マネーになるようです。
筆者の場合はSPの入金作業に出くわしてしまったため、仕方なくレジで処理をお願いしました。最初は「残高ゼロですけど…?」と言われ一度諦めて帰宅し、再挑戦で何とかなりました(笑)。
筆者が行なった手順はこうです。
① レジでnanacoの「残高照会」
② センターお預かり分が「nanacoポイント残高」に反映
③ 反映済みnanacoポイント残高を「交換チャージ」
④ 納付書を差し出し、支払方法で「nanaco」を選択して支払い
レジ操作はベテラン店員さんによるものなので、細かな表現は正確でないかもしれません。いずれにせよ、このような流れで「センターお預かり分」をnanacoの電子マネーに変えてから税金の納付書や請求書の支払いが可能になるということです。
セブンイレブンのATMにて、nanacoセンターお預かり分をnanacoカードに反映させる方法のyoutubeがありましたので、良ければこちらも参考になさってください。
マイナポイントの申請はお早めに(まとめ)
当コラムでは、「nanaco」の利便性に焦点を当てつつ、マイナポイントの取得から利用までの道筋をお示しました。どこの地域でも「税金の納付書」だけは最短で自宅に届けられ不満を感じることもあると思います。nanacoでマイナポイントを受け取れば「公からの請求を公からの付与で潰す」ようなことも可能です(全額でなくても部分的に税金の支払いを潰すことは可能です)。
2022年12月20日(火)の政府発表により、マイナポイント第二弾の取得に関わるマイナンバーカードの申請期限が 「2022年の12月末まで」から「2023年3月1日まで」と改められました。よって、まだマイナンバーカードをお持ちでない方であっても、これから手続きを進めて20,000円分のマイナポイントを取得することは十分に可能です。この延長決定を前向きに受け止め、ぜひ積極的にマイナンバーカードの新規取得に動いていただければと思います。
第一弾と第二弾のマイナポイント付与の仕組みの違い(補足)
第一弾では、電子マネーへのチャージ額やクレジットカードの使用金額などに応じて25%のマイナポイント付与となっていました。最大で5,000円分までのマイナポイントの付与なので、20,000円チャージや20,000円のクレカ使用で+5,000円分多く使える…という仕組みでした。(つまり、5,000円分のポイントを受け取るには20,000円使用することが前提となっていました。)
第二弾ではマイナンバーカードに「任意の銀行紐づけで7,500円分付与」、「保険証の利用登録で7,500円分付与」となっています。現金をチャージする必要などなく、マイナポータルで申請手続きを済ませてしまえば、後は待つだけでポイントが合計15,000円分付与されます。(お金を1円も使用することなく、手続きさえしてしまえばあとは15,000円のポイントが付与されるのを待つだけでOKです♪)
このように、第一弾と第二弾ではポイント付与の少し仕組みが少し違っていますが、落ち着いて情報整理すればそこまで難しい制度ではありません。いずれにしても、マイナンバーカードを取得しなければ何も始まりませんので、何か大きな隠し財産などがない場合は素直に取得申請した方が良いと思います。
銀行の紐づけが不安なら新規でネット銀行を開設すれば良い!
登録先の銀行口座については、金融情報などが政府に把握されてしまう等の懸念があるかもしれません。後々どうなっていくかはまだわかりませんが、現状ではあくまでも「任意の銀行を最低一つ登録(紐づけ)」すれば良いだけです。
たとえばインターネット上で申し込める比較的新しいネット銀行「GMOあおぞらネット銀行」などを新規開設して登録してしまえば、財産などの重要な個人情報が覗かれる心配は無いはずです(1円も入っていない口座を把握されていてもリスクは何もありません)。「GMOあおぞらネット銀行」だと、コンビニATMからのの入金は常時無料、出金は月2回~20回まで無料(カスタマーステージによって変化)となっています。最低でも月に2回は出金無料なので使い勝手は非常に良いです(実際、筆者もメインバンクにしています)。 少なくても、現在のところ政府による個人財産の把握リスクはほぼございませんので、うまくマイナポイントをご活用いただければと思います。
筆者は政府の回し者でも何でもなく、nanacoを特に売り込みたい意図もございません(笑)。頑張って記事を作成したものの、純粋に有益な情報が共有されれば良いなと思って筆を取ったまでです。「物価高」に追い打ちをかけるようにやってきた「猛暑」やこのタイミングでの「各種税金の納付書」…。色々大変な状況が続きますので、当記事が皆さまのお役に立てばと思っております。最後までご覧いただきありがとうございました。
マイナポイント獲得の有益参考リンク
- 電子マネーnanaco公式
電子マネーnanacoの仕組みや入会法など、わからない方はご確認ください。 - 電子マネーnanacoのマイナポイント関連ページ
nanacoそのものの解説ではなく、nanacoでマイナポイントを取得する際の案内ページです。 - マイナンバーポイント 対象となる決済サービス
マイナポイントを受け取る決済サービスの種類とそれぞれのリンクが張られたページです。2022年7月2日現在、95種類の決済サービスが掲載されています。リンク付きなので「nanaco」以外をお考えの方はこちらからリンクを辿ってみてください。