Contents
マイナカードの登録済の銀行口座情報は簡単に削除できる!
マイナポイントをもらうために金融機関の口座情報を登録した人は多いと思います。政府の言うところの「公金受取口座」ですが、既に登録した口座情報については削除することが可能です。もちろん、削除したからと言って、マイナポイントを返金しろというようなことはありません(少なくても、今のところこのような動きは出ていません)。
手順は簡単!マイナポータルで「口座情報履歴を削除する」だけ
- STEP1マイナポータルにログインするPCやスマートホンでマイナポータルにログインしてください。ログインするためにはマイナカード取得時に設定した4桁のパスワードが必要です。3度連続してミスすると市役所での再設定手続きが必要になるため、正確に調べてから入力するようにしましょう!
- STEP2口座情報の登録・変更をクリックよく使う機能の中に「口座情報の登録・変更」というリンクがあると思います。こちらをクリックしてください。
- STEP3口座情報履歴を確認するをクリック登録済みの口座情報が表示されていると思います。この画面の最下部にある「口座情報履歴を確認する」をクリックしてください。
- STEP4すべての口座情報履歴を削除するをクリック登録日を含め、口座情報履歴が表示されていると思います。2つ、3つと口座情報がある場合はすべて表示されているはずです。下部の「すべての口座情報履歴を削除する」のリンクをクリックしてください。
- STEP5削除するボタンをクリック最終的な削除意思が確認されます。削除してよろしければ赤色の「削除する」ボタンを押してください。これで削除は完了です。
以下の「マイナポータル公式HP」でも「口座情報履歴の削除方法」が案内されています。上記でうまくいかなかったという場合はご参照ください。
なお、マイナポータル上ではこれで登録済の銀行口座情報は削除されますが、銀行側としてはマイナンバーカードに口座情報が本人意思により紐づけられたことから、銀行口座の名義人情報としてあなたのマイナンバーが銀行側に登録されている可能性があります。
あの紐づけ作業によって、登録された銀行側にもあなたのマイナンバーデータが流れていたらの話ですが、この場合だと、口座を解約しない限り、銀行側はその口座の名義人のマイナンバーを登録したままデータ保管することになると想像します。
もちろん、筆者は行員でないのではっきりとしたことはわかりません。銀行側が間接的にデータを受取っていたかなど不透明な要素が多いですので、何とも言えない点はご了承ください。
当記事がお伝えしているのは、あくまでもマイナポータル上での「政府側が管理しているであろうデータ上は削除することが可能になっている」という話です。
「公金受取口座の削除」で考えられるデメリットや不安点
公金受取口座を削除してしまう前に、予め削除してしまうことで起こりうるデメリットなどについて考えておきましょう。
デメリット)給付金を受け取る際のひと手間と、受け取りが遅くなる可能性も…
公金受取口座は、文字通り政府施策などで給付金が出た場合に、「公金の受取がスムーズになるもの」です。このため、この金融機関情報を削除してしまった場合、給付金などの受け取りの際に、市役所から送られてくるであろう「チェックを入れればいいだけの書類」ではなく、「別のフォーマットで自ら給付金を受け取りたい金融機関情報を記載して返送する…」というひと手間が生じます。また、この情報が正確なものなのか証明するために、通帳の口座情報をコピーしなければならない可能性が高く、もしかしたらこの際、身分証のコピーも添付して返信しなければならないかもしれません。
加えて言うなら、市役所作業によっては、公金受取口座が登録されている人には第一便で書類を発送し、登録されていない人にはその後から第二便のような形で別便発送(第一便後から着手される後日発送)となる可能性もあります。このようなことから、公金受取口座を削除してしまうと、給付金などを受け取れる日が登録されている人よりも一定程度遅くなってしまう…少なくてもその可能性が上がる…ということになります。
とは言え、この先また新型コロナのときのような「給付金の配布」がいつ行われるのかもわかりませんし、この先10年はそのようなものが出ない可能性も多分にあります。この「あるかないかわからない給付金」の受取がやや遅れる程度の話なら、削除のほうがメリットになる…という立場もおありでしょう。その場合は、遠慮せずに削除してしまっても全然良いと思います。
削除の不安材料)後から「マイナポイント7500円分を返しなさい…」とならないか?
「公金受取り口座の登録」は7,500円分のマイナポイントを受け取るための前提条件として提示されていたものでした(上記画像を確認いただければ一目瞭然ですね)。となると、これを受け取って既に使用してしまっているにもかかわらず、口座情報を削除してしまっても問題ないのか…と、不安に感じる人もいると思います(誠実な方ほど罪悪感を覚えてしまうかもしれませんね)。
「でも、そもそも不安な気持ちにさせるような制度設計が悪かったのだ」という指摘は妥当だと思いますが、それでも「後から返せとならないか?」については、絶対にないとは言い切れません。
次のような記事を目にしましたので、公金受取口座の取り消しをしても「マイナポイントの返還は必要ない」ことが確定しました。よって上記該当部分取り消し線を入れさせていただきました(2023年6月30日)。
総務省のマイナポイント施策推進室によると、(マイナンバーカード自体を)返納した場合もポイントの返還は必要なく、今後もその予定はないという。同室は「期限までにカードを申請し、保有していることが(マイナポイントの)取得要件であり、(マイナンバーカードを)保有し続けなければいけない要件はない」としている。
とは言え、口座情報の紐づけを解除してしまうのは、「マイナポイントをもらった者のすることとしてはやはりズルいな…」と個人的には思います(笑)。 もしも筆者のように少なからず罪悪感を覚えてしまう方については、次の代替案を参考になさってみてはいかがでしょうか?これだと、「公金口座紐づけ解除」によって発生し得る「給付金の受け取り遅延デメリット」も気にする必要はありませんし。
「口座情報削除」で気が引けるなら、残高0の新しい銀行口座に!
口座情報を紐づけておくことの懸念材料は、勝手に預金残高などを把握されてしまう可能性や、覗かれてしまいそうで不安だというものに集約されると思います。
であれば、そもそも覗かれることを前提に、「残高0の銀行口座」を一つだけ紐づけておけば良いのではないでしょうか。筆者の場合は、もともとこの考えで公金受取口座を紐づけておりますので、このような記事を書いておきながら、わざわざ登録したものを削除しようとは思っておりません。
ということで、このような場合におすすめの銀行口座をご紹介します。これで新しく銀行口座を作ってしまい、残高0の銀行口座が開設された段階で、マイナポータルにログインして公金受取口座を変更してしまえば、ほぼ「口座情報に関する不安」は消えると思います。
新規で銀行口座を開設するなら、利便性の高い「住信SBIネット銀行」♪
住信SBIネット銀行は、住友信託銀行株式会社とSBIホールディングス株式会社を出資会社とするインターネット専用の銀行です。2023年2月末頃、東京証券取引所への新規上場を果たしていますし、その頃テレ東のWBSでも報道されていました。
筆者はもう何年も前から住信SBIネット銀行を愛用していたので、この銀行の利便性の高さは重々承知していますが、ご存じない方にとっては「店舗のないネット銀行って大丈夫なの?」という感覚があるかもしれません。ですが、事実として、2023年に上場を果たすだけの成功を収めている銀行なので、現状かなり信頼性が高いと言っても過言ではないでしょう。
誰でも無料で毎月2回はコンビニATMが使え、毎月1回は他行振込が無料!
住信SBIネット銀行では、「スマートプログラム」というものに沿って口座保有者のステージが毎月ランク付けされ、そのステージに応じて「ATMご利用手数料無料回数(入出金)」と「他行への振込手数料無料回数」が変化します。今回の目的(公金受取口座として放置)のように、何もせずに置いておく場合、口座のステージレベルは最も低い「ランク1」になる可能性が高いですが、最も低い「ランク1」であっても、毎月2回まではコンビニATMを無料で使えますし(入出金)、毎月1回は他行へ無料で振り込むことが可能です(2023年6月現在)。
このため、給付金が生じた場合は、この住信SBIネット銀行で受け取り、そのままその日に任意の銀行口座に振り込んでも良いし、その日にコンビニまで足を運んで出金してしまっても良いでしょう。いずれにしても、手数料を払わされることなく給付金の受け取りが可能になるはずなので、公金受取口座用の専用口座として新しく用意しておくにはうってつけだと思います。
インターネット上で口座開設できますし、キャッシュカードは本人受け取り限定で自宅に郵送されてきますので、安全性の面でも不安はありません。
筆者は特に住信SBIネット銀行の回し者でも何でもありませんが、いつも便利に使わせてもらっていますので、今回はその感謝の意味も込めて紹介させていただきました。新しく手っ取り早くどこか空っぽの銀行口座を用意したい…ということであれば、ぜひご検討ください(もう一つ、やや新しい「GMOあおぞらネット銀行」もおすすめではあります)。
補足:マイナカードと健康保険証の利用承諾に関してはキャンセル不可…
補足情報として、「健康保険証としての利用承諾」のほうについてもご紹介しておきます。もしかしたら「銀行口座の紐づけ解除」よりも、「健康保険証の利用承諾のキャンセル」のほうが需要が高いかもしれません…。
しかしながら、現状マイナンバーカードを健康保険証として利用することに承諾した場合はについては、「やっぱりキャンセルしたい…」と思ってもキャンセルできない設計になっているようです(2023年6月現在)。今後、国民批判の高まり次第では、あるいは変化があるかもしれませんが、今のところはマイナカードの健康保険証利用はこのまま進みそうです。不安があっても見守るしかないでしょう。
まとめ
当コラムでは、マイナポイント第二弾の際に登録していた「公金受取口座情報の削除」についてご紹介しました。また、登録済口座情報の削除に対して罪悪感を覚えてしまう方のために、代替案のような形で「残高0の新しい銀行口座に変える方法」についてもご提案いたしました。
個人的には、マイナカードの制度設計で生じたミス(各場面での登録時の人為的ミス)を理由に、「デジタル化全体のうねり」まで止めてしまうのはどうだろう…?と感じています。とはいえ、個人個人の立場によって感じるところは異なると思いますので、一旦削除しておきたいという場合はもちろんそれで良いとも思います。
当コラムによって、皆さまの不安が少しでも払しょくできるのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。